2023年4月スーパー銭湯において、万引対策や盗撮カメラ設置モニタリング、出入管理等、防犯カメラシステムは、必須に近い形で設置されるようになりました。
しかしながら、20年以上前から更衣室に設置されている防犯カメラは、先進国としてどのように、その必要性を説明するのでしょうか。また、情報漏洩リスクをどのように低減するのでしょうか?
このようなプライバシー被害が大きい箇所にわざわざ防犯カメラを設置する理由を一般の方に理解を求める事は難しいと言わざるを得ません。
確かに、更衣室は財布や時計等の盗難が多く、施設運営者がお客様が損害を被る事を想定し、リスク低減の措置を図る事が求められる為、以下のような厳格なプライバシーポリシーを定めておけば、理解を得られるかも知れません。
⚫プライバシーポリシー
1.営業終了後の自動削除
2.代替手段が存在しない
3.防犯カメラ未設置の場合の被害を数値化
また、リアルタイム監視は行わず、データは暗号化し、事案発生時の警察立合時のみ閲覧等厳格に定めておけば、許容されるかもしれませんが、運用の負荷、施設のイメージダウンによる顧客離反を考えた場合、更衣室への防犯カメラ設置の是非を問う事にも、無理が有ると言えます。
また、大手串カツFCの更衣室では、防犯カメラの管理が不充分でブログに映像を見たとの書き込みが行われて、ブランドイメージの大きな低下につながりました。
本件は、ずさんな管理体制がネットの善用により、明るみに出た訳ではありますが、偶発的な事です。防犯カメラを活用する場合、特にオンラインにする必要性は導入前に十分に検討するべきと考察します。
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防犯カメラ乗っ取りによる遠隔操作と盗聴.盗撮のリスク2023 | 盗聴器・盗撮器調査発見専門の盗聴電波パトロール
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