『消防署の方からきました。』や『近くで工事をしていてお伺いしました。』等、悪質な詐欺は昭和、平成、令和と時代を超えて現在も続いています。
盗聴電波調査業界で、よくある詐欺に電気工事業者の有資格者によるものが、10年程前から散見されるようになってきました。
今回は、お客様への注意喚起として犯行手口を3つ公開させて頂きます。
- ターゲットを物色する中で工事中の物件を探し、その工事業者を装い突然訪問し『周辺で工事をしていたら、お宅から盗聴電波を発見した。格安ではずしてあげます。』等と幻惑し、家の中に上がり込もうとする。
- テレビ局の制作スタッフを装い『盗聴電波をお宅から発見した。番組に出演してほしい。』等と幻惑し、家の中に上がり込もうとする。
- 事前に暗号化されていないアナログコードレス電話の会話を傍受し、対象者に連絡して『電話が盗聴されている。取り外しをさせて欲しい。』等と幻惑し、家の中に上がり込もうとする。
本手口に共通するのは、『家の中に上がり込もうとする。』という事です。
また、オレオレ詐欺と同様に『虚偽情報を流し動揺を誘い隙を突いてくる』という事です。
本件の手口から身を守るために必要な事は、警察等、法執行機関への連絡若しくは、信頼のおける第三者への相談です。
それでも盗聴の有無が懸念され、ご不安な場合、ご自宅にポストが据え置かれているのであれば、詐欺師の可能性がある人物に名刺を入れさせ、時間を置いて名刺を回収しましょう。
その後、警察等に連絡しましょう。
(相手が犯罪集団の場合、暴力行為に至る可能性もあるため。)
現在日本文化は、明治時代から、村社会➡家社会➡個中心社会へと変容を遂げ、緩やかな連帯による進歩を進めています。
しかしながら、元来オフラインであった電子計算機は20年程前から常時オンラインとなり、今はIoT社会となっていますが、機械進歩の速度に人間は追いつけていないように見受けられます。
その進歩速度の違いによる知識差によって、詐欺は時代を超えて発生し続ける訳ですが、被害に遭わないようにするには、その手口を知り研究し続けるしかありません。
現在トレンドである盗聴電波調査を装い電気工事に入ってくる詐欺師に注意しましょう。